東京本屋めぐりの旅 2

 

 

18日は、まずシャルダンの展覧会へ。三菱一号館美術館です。ここは、建物とお庭がとても綺麗。

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モノクロで撮影すると、まるでパリの街角。 前日に行った東京写真を意識してか、ちょっとアート風に撮りたい感じが見えるのが、我ながらどうかと思う(笑)

 

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ここでは、『シャルダン展―静寂の巨匠』を見ました。シャルダンという人の作品を、これだけ一同に集めてあるのは初めてです。この展覧会が、とても良かった。こうして、一人の画家をじっくり鑑賞できるのは、とても贅沢なことです。いろんな作家の有名な作品を、いいとこ取りみたいにして集めてあるより、私はこういう形式の展示が好きかな。ゆっくりその世界に浸れて、世界観を感じることが出来るから。例えば、このシャルダンの展覧会でも、若い頃の静物画と、晩年の静物画とでは、全く趣が違います。晩年になるほど、画面に光が満ちて瑞々しく、描かれている果物などが命そのものに見える。生きてここにある喜び、というものが溢れている。若い頃の、自分が命そのものに輝いているときに見るものと、晩年になって見るものとでは、対象物に対する距離感が違うんだと思うんですよ。生きているということに対する慈しみや愛情が、その眼差しに感じられるんです。もちろん、技法の円熟や成長もあるでしょう。でも、あの静かな画面に溢れていた光は、紛れもなく命への愛情そのものだと思いました。その慈しみが、やはり晩年に近い年齢の私の心に沁みこんできました。年齢を重ねてわかることもありますね、やっぱり。見れてよかったなあ。
そして、改修工事が終わった東京駅を見て・・・。

 

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いつものように、銀座の本屋さん、こどもの本のナルニア国(教文館)へ。ここはとても好きな本屋さんです。落ち着いていて見やすいし、選書がとてもいいんですよ。何時間いたかなあ。2時間は優にいましたね。そして、友達とやたらにテンションがあがって本を買う、買う(笑)
これが、当日の収穫。

 

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このほかにも、絵葉書は買うわ、ちっさなぬいぐるみをお土産に買うわ、あれこれあれこれ追加で買ってたら、お店の方が「お家に本を送りますよ」と言ってくださって、大助かりでした。1万円以上のお買い上げで宅配サービスをして貰えるそうで、ほんとに助かりました。友人も、たんまり絵本を買って「どないしよ」状態だったんで(笑) でも、ショックだったのが、岩波の、既に持っている高楼方子さん訳の『小公女』、高楼さんのサイン入りがあったんですよ!うーん・・・持ってるから、迷って迷って見送ったんですが。買った友人に見せて貰ったら、可愛いイラストまで入ってる!高楼さんの直筆!高楼さんファンとしては、心が揺れる・・・。お取り寄せしようかどうか、考え中。
・・・ふと気がつけば、既に真っ暗。本にお金を使いすぎてすっかりしぶちんになった私たちは、銀座なのに、なぜかドトールでお茶と相成りました(笑)でも、銀座のドトールはおしゃれだった。

 

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あー、疲れたということで、二日目はここまで。

by ERI

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