コロナ日記2020年4月3日

コロナ日記 2020年4月3日

 

 自分の覚え書きとして。

 

・本日の大阪における陽性者数 累計311名

・政府より困窮生活者への支援として一世帯あたり30万支給との発表

・フリーランスを含む個人事業主に最大100万円、中小企業に最大200万円の現金給付を検討

・日本中のツイッター民と海外から、昨日発表された一世帯あたり二枚の布マスク配布が「アベノマスク」と失笑を買う

・大企業には一千億円出資案(融資ではなくて、出資というところがキモ)

・ロシアなどの食糧供給国が、輸出から自国消費へと方針切り替え

  昨日の布マスク二枚配布にも腹が立ったが、それ以上に怒りが沸騰したのが、「新型コロナウィルス感染症による小学校休業等対応支援金」から風俗営業者を除外したこと。セックスワーカーの女性たちをなぜ支援から除外するのだろう。「過去に企業向けの助成金で反社会的勢力の資金洗浄に使われたことがある」という理由だというのが厚生労働省の説明だが、今回の支援の対象は企業ではなく、生活している個人だ。しかも、子どものいる家庭に対しての支援なのだから、原則全員給付するのが当たり前。偉そうにロンダリングなんて言いますけど、一日たった4100円ですよ。ロンダリング、どうやってすんねん。子どもを持つセックスワーカーの女性たちは、一人で子育てしている方も多いはず。上間陽子さんのお書きになった『裸足で逃げる』(太田出版)を読んで知ったのだが、いわゆるキャバクラなどで働く若い女性たちにはシングルマザーが多いらしい。若く学歴がなく、幼い子どもがいて、実家から援助を受けられない女性たちが手っ取り早く生活費を稼ごうと思えば、やはり接待業なのだ。これは女性が受け続けている社会的な差別構造にも深く関わることで、だからこそ手厚く手を差し伸べることこそ、行政の、国としての仕事だろう。それを冷たく切って捨てる。しのごのご託を並べてみたところで、この措置が風俗業に就く女性たちへの蔑視によるものだということは明白だ。

日々発表される支援策には、このセックスワーカーの方たちへの蔑視と同じ、命の線引きがあからさまに行われている。あんたは助けないよ、と毎日言われ続けて、コロナのストレスにまた新たな痛みが加わる。今、この国を動かしている人たちにとって、人間と認識されているのは、ごく一部の一流企業に勤めている、時々偉そうなことばかり言う、首相とお友達の経団連のお歴々だけなのだろう。この国に生きる人間の顔が、彼らには見えていない。文学と、哲学を切り捨ててきた彼らには。

じわじわと黒い水が足元を浸すようなウィルス感染の不安を解消するどころか、ますますストレスをかけてくる政府にこそ、私たちは殺されるかもしれない。

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