東京本屋めぐりの旅 1

17日(水)から、19日(金)にかけて久しぶりに東京に行ってきました。約1年ぶりの東京です。友人と会ってゆっくりしゃべるという目的のために行ったのですが、美術館に2か所行った他は、とにかく本屋さんばかりを巡るという、ニッチな旅でした(笑)
17日は、まず恵比寿にある東京都写真美術館へ。

 

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ここは、建物がとてもいいんです。美術作品を、どんな建築で見るかというのは、けっこう大きなファクターだと思います。採光や雰囲気、空気感によって、作品の印象も違ってしまう。この写真美術館は、写真を鑑賞する、ということに特化した美術館なので、写真という表現に対して、でしゃばらず、語りすぎず、ニュートラルに雰囲気が保たれています。そこが気持よくて、気が付いたら2時間あまりが経っていたという(笑)「繰上和美 時のポートレイト」という特別展と、「機械の眼 カメラとレンズ」という写真美術館コレクション展が開かれていました。展示としては「機械の眼」の方が面白かったかな。友人が写真家なので、彼女のいろんな話を聞きながらそれぞれの作家の作品を見るのが面白いんですよ。写真というのは、一瞬を切り取る芸術。それだけに、その作品を切り取るまでの作家のスタンバイの仕方が見事にそこに現れるような気がします。そこを読みとるのも、写真の見方の一つかもしれないな・・と、彼女の解説を聞きながら思いましたね。ここはギャラリーも楽しくて、思わず長居してしまい、マイケル・ケンナの写真集と、キーホルダーを購入。マイケル・ケンナは高いんですが、この写真集はけっこうお手頃な値段で、なおかつ装丁がとても美しいんです。満足(笑)
こういう、写真だけの美術館というのは、大阪にはありません。写真、というものは、写真集で見るのもいいんですが、一つの統一された世界観の中でゆっくり向き合うほうが、まっすぐ伝わってくるものがあります。常にその機会に恵まれているのと、そうではないのとでは、写真という芸術に対する感性に差が出てくるような気がします。大阪にも、こんな美術館が欲しいよなあ・・・。今の府知事や市長じゃ、無理な話だよなあ。
そこから、代官山に移動。お目当ては、おしゃれな古着屋さん・・ではなくて、おしゃれな書店・DAIKANYAMA TSUTAYA です。確かにおしゃれでした。本や雑誌、写真集が溢れんばかりに並べてあります。分類はいたっておおらかで、食べ物、旅、ファッション、アート、小説や哲学・・・と、おおざっぱな括りはあるものの、とにかく連想に任せてどっさり置いてある感じ。外国の雑誌もありとあらゆるものがあって、とにかくにぎやか。本を探すというよりは、本と出逢うという感じです。「あ、こんなのあるんだ」と手に取って・・いったん手に取ったら、放しちゃいけません。もう二度と出会えない(笑)建て物が三つあって、どこも似たような感じで、なおかつ分類がされていないので、もう一度そこにたどり着こうと思っても、難しい。実際に、後で買おうと思っていた本の居場所がわからなくなり、店員さんに聞いたところ、店員さんもわからなかったという。「あのへんかも」という答えしか返ってこなかった。東京、代官山というシチュエーションでないと成り立たない商売かも。大阪でやったら「姉ちゃん、どこにあるかもわからんのかいな」と、おっちゃんやおばちゃんに怒られます(笑)あと、写真集も非常に雑多に並べられていて、その規則性もわからず。著者順でも、タイトル順でも、ジャンル別でもない。これは、本をとにかく分類してきっちり並べたくなる図書館員にはむずむずする環境でした(笑)・・・と、いろいろ言いながら、ここでも長々と本を見て、Coyoteの星野道夫さんの特集のバックナンバーと、ブルース・チャトウィンの旅行記を買いました。Coyoteは大好きな雑誌で、この特集号も当たりでした。復刊されて良かった・・・。

 

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これが、一日目の収穫。あとは、銀座に戻って、ひたすらしゃべって、しゃべりまくりました(笑)
長くなったので、ここで一旦終了です。

by ERI

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