コロナ日記2020年4月4日

コロナ日記2020年4月4日

 

・大阪における感染陽性者数 346名

・全国の医療従事者 151名感染

 

素人目にも感染爆発は近いと思われてならない。国からは何の具体策も提示されない。

医療現場はぎりぎりの状態だという。これから発症しても治療してもらえるのかどうかもわからない。この状況のなかで、家のなかをどう清潔に保つか、ウィルスを持ち込まないか、日々神経質になっていく自分がいる。夫や息子はいまいち危機感が薄いのが、またいらだちの元になり、ストレスが溜まっていく。買い物にもあまり出たくはないが、やはり日々足らなくなるものはあり、スーパーやドラッグストアに行く。そしてふらふらと、除菌グッズを買いたくなる。4匹の猫がいて、日々あちこちで色々な落とし物をしてくれるというのもあって、拭き取り用のシートなどは確かにいくらあっても足らないぐらいだ。しかし、それ以上に、弱っている心が、除菌グッズに引きよせられる。アルコール系はほぼ皆無で、豊富に売っているのは手洗い石けんの詰め替えぐらいなのだが。恐怖は人の弱さを増幅させる。いや、私の弱さというべきか。

 

職場の大切な友人が、ご家族の介護で退職することになった。十年以上共に働いた、とても有能で、よく気がついて、信頼できる人。これからもずっと一緒に働けると思っていただけにショックは大きい。ご両親が体調を崩されたときと、このコロナウィルス騒ぎが重なってしまったのが、何とも辛い。病人を抱えながら、この難局を乗り切らねばならないストレスを思うと、背筋に冷や汗が浮いてしまう。高齢の母と暮らす私だって、明日は我が身だ。病気や障害を抱えた家族とともに暮らす人。デイケアなど、公的な援助を受けながらやっと日々を送る人たちの大切な支えを、このコロナが奪ってしまう悲劇も、もうあちこちで起きているに違いない。にも関わらず、国は大企業に気前よくお金を渡すことしか考えていない。このことを、絶対に忘れない。この駄文を毎日綴ろうと思ったのは、忘れないためだ。

 

コーヒーを入れる。香が立つ。そのたびに、ほっとする。

庭のフリージアが甘く香る。ああ、まだ大丈夫だと思う。

陽光が降り注ぐ庭には、バラの新芽が赤く萌えて、命が漲っている。

ただただ、圧倒される。彼らの強さに。

 

今日読んだ本 『詩の言葉・詩の時代』三木卓 晶文社

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